小豆島突然ツーリング 2002年9月14日 
                     メンバー 小山、神戸


MAP

プロローグ

14日にどこかへ行きたいと考えながら、なかなか決まらない。そんなとき、
山を駈ける風になれ2002年 9月号を読んでいると、真夏に姫路から小豆島へ
わたり、寒霞渓まで登って、日帰りで帰っているレポートが出ている。
小豆島の東側はアップダウンが多いと聞き、日帰りでの1周に自信が持てないでいたが、
レポートに橘峠が120mとある。丹後半島一周や、鈴鹿に向けたトレーニングを考えあ
わせると、何となく行けそうな気分になってくる。考え始めると我慢できなくなり、前々
日に神戸君を誘い、決行となった。目指すは、日生港7:30の船。
本屋でざっと地図を見たところでは、岬をカットした最短コースで1周60km前後と
いったところだろうか。




序盤

曇り空の下、8:30に大部港上陸。2回目だが相変わらず何もないところだ。
少し肌寒いので、ウインドブレーカーを着込んでのスタートとなる。霧雨が降ってい
るが、次々と現れるアップダウンには、ちょうど良いクールダウンとなり、体感的に
は、思ったより速いペースで進んでいるように感じる。登りが思ったほど、辛くない。
涼しいからか、勾配が緩いからか、鈴鹿へ向けてのトレーニングが利いているのかはわ
からないが、結構な標高差を淡々と登れるから不思議だ。今日は条件が揃っているのか
もしれない。道はときおり車に追い抜かれる程度で、車も少なく、信号もない。


9時10分、福田港に着く。姫路からの船はここへ発着する。こちらの船の方が楽な
はずであるが、自転車持ち込みを含んだ料金は、こちらは片道約1,670円、日生
ルートは、970円。姫路より東から来る者には微妙なところだ。
ここからも、アップダウンを繰り返し、何度目かの登りが橘峠へのアプローチとなる。
しかし、激坂が現れることもなく、峠間近となる。あまりのペースの良さに、単に1
周するだけでは勿体ないと欲が出始める。大角鼻灯台への4kmの寄り道コースには
いる。灯台へのルートは更に標高にして50mほど登り、その後、貯金を一気に下ろ
すがごとく、一気に100mほど下り、遠のいていた海が次第に近づいてくる。ちょ
っと勿体無いような下りが終わると、また登り始め、山の中腹の細道を楽しいでいる
と、灯台に到着。



観光編

灯台から坂手港へは、下り基調の山腹道だ。車に邪魔されることもなく港に着く。まだ足に
余裕があり、往復10kmの二十四の瞳映画村へ向かう。

湾沿いの細道だが、観光バスが連なってやってくる。坂手港を境に、車の往来が格段に多く
なる。

二十四の瞳、岬の分教場は地味で行き過ぎそうになり、すぐ先の映画村に到着。ここで自転車を降り、
休憩を取ることにする。しかし、我々は映画村に背を向け、海にプカプカと浮かぶ海上レストランへ。
鯛めし700円の文字に、吸い込まれるようにレストランへと渡る。


  
映画村

  
目指すは鯛めし

  
海を見ながらの食事  隣は釣り堀で、鯛2匹まで釣れて、3,500円。


結局、食事は鯛めしの小(500円)を食した。お腹はすいていたが、他に名物があった際に備えた。

走り始めると、やや体が重い。足にも若干きている。さすがにアップダウンの連続を50kmほど走る
と体は正直なものだ。もう寄り道はやめにして、最短ルートでの一周を目指すことにする。来た道を引
き返し、国道へ出る。さすがに交通量が多い。信号もある。醤油を作る匂いがする。途中、休憩で道
の駅へ寄るはずが、偶然にもオリーブ公園に入り込む。誰もいない中、オリーブに囲まれ、神戸君と
2人休憩する。



オリーブ園を出発すると、本日No.2の峠へのアプローチとなる。しかし、登坂車線をゆるゆると登れば
頂上に辿り着く。播磨中央公園からの3峠のような厳しさはない。この辺りから晴れてくる。
小豆島ふるさと村で小食後、走り始めると土庄に入る。もう、島の西端まで来たようだ。時間的には土庄
から南に延びる半島をぐるりと一周できるが、体力的には安全策を取る。この先は以前走っているが、小
さなアップダウンが繰り返しているのだ。土庄港を出た高松へのフェリーとしばらく併走し、小さな登りを登
ると進路は北向きとなり、フェリーと分かれる。土庄を出ると、車も少なく、信号もない穏やかな小豆島へ
戻る。

ラストスパート

西岸を北上し、やがて東向きに変わる頃、温泉があるとのことで、神戸君が建屋に向かっていく。犬が吠え
ながら出迎える。勿論、鎖につながれている。しかし、どんどん近づいてくる。鎖がいくらでも延びるやん、や
ばいと思ったときは手遅れで、お尻をがぶりとかまれたとか。結局、このケツ噛まれ温泉は既に廃業しており、
噛まれ損だったようだ。

気を取り直して、港に向けて快走していると、またもや犬の声が。子犬が飛び出して来たと思ったら、今度は
私の方を追いかけてきた。幸いスピードに乗っていたので、振り切ったが、タイヤでも噛まれてパンクしたら、
小豆島のイメージが最悪になるところだった。

港まで時間が読めるところまで来たが、船の時間に余裕がありすぎるので、海岸に下りる。山の中腹には、
かつて吉永さんと2人で泊まった小豆島一のリゾートホテルが見える。野郎2人で自転車でホテルまで行き、
瀬戸内に沈む夕日を見ながらフルコースディナーを食すという、何ともリッチでアンバランスはツーリングだっ
た。


最後は快晴

大阪城の石を切り出したとかの道の駅でも時間調整を兼ねた休憩をし、15時30分前に大部港に帰ってきた。
走行距離85km、感想は丹後半島よりは、疲労が少ないといった感じだが、あのときは、強風&ハイペースだっ
たので、比較にならないかもしれない。真夏でなければ、日帰りでの一周は問題なさそうである。

それより問題は、帰りの船までまだ、1時間以上あることであった。何もない大部港、唯一?のサテンに入り一息
つくのであった。



最後に、私の突然のわがままにつきあってくれた神戸君に感謝しつつ、レポートを終わりたい。そうそう、帰りに
入ったビッグボーイでは、2人とも腹が減っていたのか、非常にハイピッチでガツガツと食していた。鯛めしの時と
は明らかに、時間の流れが違って、いや、戻っていた。

J.K

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