江田島&芸予諸島(離島)ツーリング




2007年5月1日〜2日

Member Koyama Yoshinaga

昨年のGW、折りたたみ自転車での離島ツーリングの虜になってしまったおっさん2人は、第2の離島パラダイス
を求めて、広島県の江田島を目指します。

5月1日 雨のち曇
吉永さんを拾い、東加古川を9時30分過ぎに出発。江田島を目指し山陽道を西進します。
福山SAで昼食後、西条ICで下り国道で呉方面へ。しかし、渋滞こそしてないものの高速と違い、なかなか思う
ように進みません。結局、海沿いの国道に合流するまで1時間ぐらいかかったでしょうか。この辺は山陽道が結構
内陸にルートを取っているのと、呉付近が南側に張り出しているので、高速から結構遠いようです。

江田島へは、音戸大橋で倉島島へ渡り、更に早瀬大橋を渡って、江田島へと至ります。今日のターゲットは、倉橋
島のどこかで自転車に乗り換えて南下し、倉橋島の南端から橋でつながっている、広島県最南端の島、鹿島への到
達です。瀬戸内沿いの国道に到達した時点で既に14時で、このままでは自転車に乗り換えての出発は、15時頃
になりそうです。その後の宿までの移動を考えると、1日目の自転車タイムは2時間ぐらいが限度でしょう。しか
も倉橋島南部へは、トンネルのある峠越えがあり、ここを自転車で通るとなるとロスタイムは必至です。となると、
倉橋島内での自転車乗り換え地点を南の方にとらざるを得ません。結局、島の南側まで車で進み、桂浜から初日の
ツーリング開始です。


START GOALは、1日目のコース
は、2日目AMのコース

地図で見ると海岸沿いの平坦ルートのようですが、小さなアップダウンが続く、ちょっと手ごわいルートです。し
かも、鹿島への行き止まりルートなのに、思ったより多くの車が行き来します。路線バスも30分に1本ぐらいあ
ります。さて、折りたたみ自転車のほうは、昨年夏のせせらぎ街道ツーリングより殆ど乗っていないためか、ブレ
ーキの引きが硬かったりと、油切れの様相です。外観は新車のように綺麗なんだけどね。


吉永さんの左後方に見えるのが、鹿島へと続く、
鹿島大橋

ようやく鹿島大橋に到着。今回は時間の関係で、この
橋を渡ったところで折り返し

橋上にて

いつの間にか晴れ渡り、海岸線を見下ろします


帰りも行きと同じだけアップダウンがありますが、体が暖まってきたのか、行きより上りがかなり楽になっていま
す。途中、漁港で休んでいると、島の子供達が遊んでいます。そこを写真を撮ろうとした吉永さんがスレスレに通
ります。その行動に危機感を持ったのか、おじいさんらしき体格の良いおっちゃんが、やや厳しいめの表情で、ど
こから来たのか聞いてきます。が、「神戸から来た」の一言が、かつて神戸の造船所で働いていたおっちゃんのハ
ートに響いたのか、急速に表情が穏やかになり雄弁に語り始めます。この島の山には弾薬庫があり、戦争中は、低
空飛行の戦闘機から狙われたことや、広島に原爆が投下されたときは、弾薬庫がやられたと思ったとの事や、きの
こ雲が倉橋島の南部からも見えたことなど。更にこの先の柱島には、戦艦「むつ」が沈んでいるそうです。もし、
「加古川から来た」と答えていたら、この会話は無かったかもしれません。やっぱり西日本では、「神戸」の知名
度は抜群です。(ちなみに東京では、「神戸」といっても、「名古屋の辺りよね」とアホ姉ちゃんに言われたりし
ます)

ちょうど17時ごろ、出発地の桂浜に帰着。今日の走りは20kmほど。できれば桂浜から西に伸びる島の外周ル
ートをのんびり走りたかったけど、今回はお預けです。こちらのルートは、峠越えのメインルートを外れてるから、
島本来ののんびりツーリングができたんじゃないかなと、行けなかった分想像が膨らみます。でも、誰かが朝をゆ
っくり目に設定したから、お楽しみの時間が減ったなんて言いません。思ってもいませんよ。ぜーんぜん。雨で乗
れないかもしれないと覚悟していたので、全く濡れることなく楽しめただけでも良しとしましょう。

車で宿泊地へ向かいます。結構距離があり30分ぐらいかかりました。島だといってなめてかかると想定外に時間
がかかります。今回の宿は、「サンビーチおきみ」というリゾートホテル。5月1日は平日なので、豪華な食事が
付いて、1泊2食で、8,400円。しかも展望大浴場あり。ホテルの前は即、砂浜。館内も綺麗です。KS活動
に利用できますよ。(上記リンク先の料金表は古いです。念のため)
夜には、三次に転勤中の共通の友人がバイクを飛ばしてやってきました。プチ同窓会を開きますが、三次まで12
0kmもあるとかで、21時には帰っていきました。我々も、普段より早い目に就寝です。


5月2日 曇のち晴れ


ホテルの外観。目の前は海。道路はここで行き止まり。
民家からも離れており、と思っていたが、右の写真を見
ると、結構近くの高台に民家が・・・

今日は朝から夕方まで、自転車を満喫するつもり



翌5月2日は、朝風呂に入り、9時頃に自転車で宿を出発します。江田島は、角が二つ生えたような形をしていま
すが、宿のある西側の角を北上します。いきなり結構長い直線の上りが続きます。上りきると公園がありますが、
誰もいません。島の北西部は人家も無く、車も少なく島らしいツーリングモードが続きます。しかしやがて、フェ
リー乗り場が現れると、道路も2車線となり、車も増え、単なる海沿いの道といった様相を呈します。
最初は今日1日で江田島を1周するつもりでいましたが、車の増加に伴い、江田島1周への執着が薄れてきます。
実は今回、もうひとつコースの候補があったのですが、明らかに車が少なく、離島らしい趣が期待できるそちらの
コースへ、だんだん行きたくなってきます。


能美海上ロッジにて。ほんとに海の上に建ってます。
今回の宿泊地には、ここも候補に上がっていました。


能美海上ロッジ前で相談の結果、江田島1周は止めて、PMは芸予諸島の下蒲刈島、上蒲刈島を目指すことにし
ます。下記地図の左側の2島です。本日の江田島の走行距離は、約30kmほど。



芸予諸島は、島がほぼ一直線に並んでおり、下蒲刈島が安芸灘大橋で本州につながっています。地図で判る通り、
上蒲刈島と豊島以外は橋でつながっており、残るこの区間も橋を工事中で、2年後にはつながるとの情報。よっ
て最初は橋のつながる2年後に取っておこうという話になっていました。
ちなみに、芸予諸島の橋の存在は、昨年の離島ツーリングの際、大崎上島からの風景にて発見しました。
しかし1年後に、ほんとに芸予諸島にやって来るとは。



唯一有料の安芸灘大橋を渡り、橋へのアプローチを下ったところにある駐車場に車を停め、自転車に乗り換えま
す。14時ぐらいだったでしょうか。
島内を上蒲刈島へと渡る蒲刈大橋を目指して橋っていると、路面が石畳になり美観地区らしき様相になります。
観光地のようですが、一気に通過します。


上蒲刈島へと渡る蒲刈大橋にて

蒲刈大橋を渡った上蒲刈島側にて


上蒲刈島の漁港にて。後ろに見えるのは、下蒲刈島
から本州へと続く安芸灘大橋

隣の豊島へと渡る橋が工事中です。もう、ケーブルは
架かっています。



人家も無い海岸線を、海沿いの平坦な道が続きます。待ち望んでいたようなコースです。


島の反対側まで来ると、東隣の豊島に渡る船の出る、大浦港に着きます。今回は、ここから豊島、大崎下島、岡
村島へと渡るルートは断念しましたが、時刻表を見ると、上蒲刈島のどこかに宿を取り、7:52の船で渡れば
行けそうな感じです。問題はこの島に、そう都合良く宿があるかです。

更に進むと豊島へと渡る橋の工事現場を通過します。メインケーブルは渡っていて、あと2年ほどで完成するよ
うです。橋ができれば飛躍的に便利になるでしょうが、ここは、しまなみ海道と違って、四国まで続く訳ではな
く、岡村島で行き止まりとなります。橋は見るからに立派そうな吊橋です。需要から考えて、もう少しコンパク
トというか、経済的な橋にはできないものなのでしょうか。

そんな事を考えていると、いつのまにか島の南側に出たらしく、「県民の浜」という立派な施設に出ます。リゾ
ート施設で、その中にある、「輝きの館」は宿泊可能です。ここからは、大浦港も近いので、ここで一泊すれば、
橋の完成を待つことなく、芸予諸島を制覇できそうです。来年、来てしまうかもしれません。

島の南側は、今までと違って、ちょっとした上りや、トンネルもなどがありますが、交通量はそう多くないのに
2車線の立派な道となります。これはきっと、豊島への橋が完成した際のアプローチとなるルートなので、橋と
合わせて道路も整備されているのでしょう。途中2ヶ所ほど、巨大な採掘場が島の山を蝕んでおり、痛々しい光
景に遭遇しますが、気が付くと、行きに渡ってきた橋が見え、もう1周したのかといった感じです。1周約30
km、信号は無かったような気がします。(あったかもしれません)

蒲刈大橋で下蒲刈島へ戻り、今回のツーリングの最終工程となる下蒲刈島をゆっくりと1周します。


蒲刈大橋

引き潮で浅瀬が顔を出した海岸

こちらの島も、集落を離れると人家はなし。道の方は、
完全に1周海岸沿いで、アップダウンは全くなかった。

車も殆ど来ることなく、だべりながらのんびりと走れた


しばらく走ると、トンネルがありますが、トンネルを避け岬の先を回りこむ道もあるので、こちらを選択します。
トンネルの反対側に出ると集落で、子供達が挨拶してきます。この集落を出ると、全く人家が無くなり、ひたす
ら海岸線のコースとなります。この島の周回ルートはアップダウンが全く無くフラットなコースで、今回のツー
リングの最終章にふさいわしいコースです。方向が西向きから北向き、やがて東向きと変わり、スタート地点近
くの安芸灘大橋が見えてくると、ゴールは間近です。ちょうど5時を知らせるサイレンがなります。駐車場に1
台だけポツンと止まる車が見えるとゴール。こちらの島は、1周10kmほど。2島で約3時間、40km。A
Mの江田島を足すと、今日は約70km、2日で約90kmのツーリングでした。



どこで土産物を買おうかなと考えながら着替えていると、「全裸になってもた」の声が。またやってくれたよう
です。

それと、ここから家までは遠かった。車の方の総走行距離は、700kmを越えていました。





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