千刈ダム東丘陵地帯


 2003年 1月25日

 参加者:山本、小山 

 天気:くもり
 

 MAP



先日訪れた、千刈ダム東側の、のりのり尾根は、距離も長く乗車率抜群の快適尾根だったので、前回不参加の
山本君を誘ってやってきました。しかし、千刈ダム周遊コースは楽しさより水のプレッシャーの方がきつく、そちら
の方は食指がうごきません。あの快適尾根に最後に訪れるよう、東側の丘陵地帯で遊ぶことにしました。

いつもはHPに頼りっきりの我々ですが、たまにはHPに載っていないコースも開拓してみたいものです。地図を見
ると、のりのり尾根の南側に、東に向けて点線のコースがあります。これを通って川辺ダム側に出、付近を散策し
て丸山の横を通って乗り乗り尾根へとつなぐことにしました。川辺ダムまでに途中分岐が2回ほどあるようですが、
どちらも右に行けばよさそうなので、迷う心配もなさそうです。問題は点線の道なので、ほんとに道がちゃんとある
かぐらいでしょうか。

東山橋を渡り、それらしき谷Aに入ります。ちょっとしたピークに向け押しますが、道はしっかりとしています。勾配
も緩やかです。下りなら乗っているところでしょう。

道が川になったりしますが、なんとかなります。道標等はないのでハイキングコースでは無いようですが、踏み跡な
どとは違う、しっかりとした道です。



やがて最初の分岐Bが現れます。左は期間限定で入山禁止らしき看板があります。マツタケ山なのでしょうか。迷
わず右というか、直進します。

ちょっと乗っては、押しが入る具合でちょっとずつ高度を上げているようです。そうこうしているうちに尾根に登り始め
ます。しかし、ペースがゆっくりなためか息は上がりません。高度を稼ぐとやがてダム湖らしきものが見えてきます。

スタートが遅かったので、展望の開けたところでお昼にします。魔法瓶に沸かしたてのお茶を入れてきたので、アツ
アツのお茶とコンビニ弁当です。目の前には、谷を挟んで3kmほど先にアップダウンの少なそうな尾根が長々と横
たわっています。あそこに尾根道があれば、きっとパラダイスが続くことでしょう。早速、地図を見ます。しかし、どの
山かさっぱりわかりません。多分、南方向を向いていると思われるのですが、地図上のその方向に、そのような尾根
は存在しません。



食事も終わり、体が冷えてきたので出発です。そろそろ川辺ダムへ下る道に入るはずです。しかし尾根をどんどん進
んでいき、一向に高度を下げる気配はありません。ようやく分岐に到着。

ここで丸山を巻く赤の道に出たと勘違いした我々は左折。道は快適乗り乗り道になります。どうやら巡視路のようです。
巡視路は右へ分岐してゆきますが、これが丸山方向の道と思っている我々は直進、爆進です。やがて、前回の
のりのり尾根のようなコースになります。似ているような、やはり違っているような。いつのまにやら、のりのり尾根に
突入したのでしょうか。道はやがて尾根を下り始めますが、まだ乗れます。やがて谷に降り立ち、幾度となく沢渡りが
現れます。朝から沢渡りの多い地帯です。

やがて、分岐が現れ入山禁止とか書いてあります。ゲッ、さっきの看板Bです。山の中で大きなループを描いていつ
のまにか元来た道を戻っていたようです。このまま進めば帰ってしまいます。選択肢はありません。迷わず入山禁止
(期間ははずれている)の道を上ります。沢沿いの道ですが、沢渡りが何度かあります。渡ったと思ったらすぐにまた
対岸に戻ったりと、落ち着きの無いコース取りですが、対岸には小さな滝があったりするので、致し方のないところで
す。

巡視路に取り込まれ、左右どちらの尾根にも道が続いています。左(西)への道はかなりの急勾配のプラ階段が続い
ています。これはパス。右(東)への道もやがてプラ階段になりますが、自転車を押して行けるだけのスペースがあり、
勾配的にもまだ押せます。担ぎは嫌です。

やがて鉄塔を通り、先ほど巡視路が分岐したポイントに出ます。ようやく我々の行動したエリアと方向が把握できてき
ました。のりのり尾根へ向かう道に合流する前に、ひとつ東側の尾根に合流してしまい、方向感覚を失っていたことも
あり、北に向いているつもりが、どんどん南に下って大ループを描いたようです。ただ、先ほどの尾根も乗り乗りだった
こともあり、悔しさはありません。瓢箪から駒といった心情でしょうか。

しかし、のりのり尾根に向かうべくリカバリーせねばなりません。先ほど下った尾根を遡ります。勾配が緩いので結構
乗れます。やがて四辻Gが現れます。まっすぐ(東方向)に行けば、円山方面を通り、のりのり尾根へと続く道に出る
のでしょうが、谷に向かって下っています。このコースを取ると、一旦下って、下った分以上の登りが待つことになります。

右(南方向)にはほぼフラットな巡視路が続きます。次の鉄塔Hまで快適を約束しそうな道が続きます。とりあえず、こ
の道で鉄塔までのピストンを楽しむことにします。整備状態は上々でさすが巡視路は、あっというまに鉄塔へ。道は更
に次の鉄塔へと続いているようですが、谷を下っていくようなので深追いは止めます。



再び四辻Gに戻ります。残るは左(北方向)です。地図上に道はありませんが、この先広い尾根地帯を通り、小さな谷を
越えればのりのり尾根への道につながりそうです。踏み跡っぽですが、これを行くしかありません。小道を押しで進みます。
途中、東方向に雪を頂いた山々の大展望が現れたりします。



15分ほど進むと、尾根の先端Iに出ます。向いの山との間には、谷が横たわっています。谷底に道があるのはわかっ
ていますが、そこへ向かう道はありません。この道は尾根の先で終わりのようです。

下りなので、藪をつっきれば突破できなくもないですが、既に15時を回っており、谷に道がなかった場合、一気にレッドゾ
ーンの状態へと突入します。冒険はできません。

地図を凝視します。地図上は等高線の間隔が拡がり、広い尾根のようになっています。そして、のりのり尾根とはそんなに
標高差はありません。しかし、今我々がいる地点は尖がり尾根で、目の前は谷が広がります。のりのり尾根の方に目を向
けます。隣にもうひとつ尾根があるように見えます。
もしかすると、地図上広い尾根に見えるこのエリアは、実は小さな尾根が2つ並行して存在し、その間を、そう深くない谷が
遮っているのかもしれません。地図上も、我々のいるポイントより西側に、境界を示す線が記されています。これはもしかす
ると道かもしれません。それなら、この2つの尾根をつなぐ道があるかもしれません。尾根の西方向に分岐する道がないか
探りながら、元来た道を戻ります。

しかし、道は開けることなく、先ほどの四辻Gへ。もう、15:30をまわっています。もう失敗は許されません。後戻りを伴う
ルートには突入できない時間帯です。直進コースも谷への下りと、登り返しを考えると選択したくありません。

結局、結論としては、隣の尾根に入り込む道を探しながら、巡視路の鉄塔まで戻る。これで北方向への分岐を探り、なけ
れば先ほど間違えて下った尾根をもう一度下り、のりのり尾根は諦めようという苦渋の案です。鉄塔の広場に踏み跡が分
岐していたような記憶があるので、大急ぎで向かいます。
気が急くせいか、なかなか鉄塔に着きません。鉄塔に辿り着き踏み跡を覗くと、とても道とはいえません。万事休す。諦め
です。今日はのりのり尾根を走れません。まるで敗戦処理のように元来た道を戻ります。分岐へと急ぎますが、いつもは快
足の山本君がやってきません。しばらく待つと、途中に分岐があったとか。大慌てで新たな分岐地点Jに向かいます。なる
ほどひっそりと道が分かれています。私は気付かず通過してました。道こそ踏み跡程度ですが、道端の木に三色のテープが
まかれていて、これこそ正道とアピールしているように見えます。直感的にこれはいけると感じます。山本君も同じようです。
迷っている時間はありません。突入です。

※ Jは地図上は、四つ辻に見えますが、実際には離れています

道は乗るにはきついが、なくなることなく続きます。勾配もそうありません。10分ほど経ったころでしょうか。突然、道が一段
低いところに降りると、左右に道が伸びています。小さな標識もあり、東山橋との記述もあります。時間は16時。まさにロス
タイムといえる時間帯にのりのり尾根の付け根に近い部分に辿り着くことができました。



ここからのコースは、皆さん既知の通りです。まさにMTBのパラダイスといったところです。



30分近い乗り乗りを終え、フィニッシュは急な下りです。前回は乗って降りましたが、今日は残念なことに乗れません。後ろ
のブレーキが効かなくなってしましったのです。

押して下りますが、それまでのコースと、今日の経過に大満足です。

ちなみに、本日のコースは、2km四方弱のエリアで、半日遊んでいたようです。と言うか彷徨ってました。HPのサポートなし
ではこうなってしまうようです。先人のHPレポートの有り難味がよくわかりました。


P.S.

私はその後、ブレーキを修理してもらうべく、大阪は弁天町のショップへと向かいました。
先ほどの山中では、誰一人会うことがありませんでしたが、大阪への道は渋滞の連続でした。
こちらの方が疲れました。

それとこのレポート、私と山本君以外、理解できるのだろうか。

Text by Koyama

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